テロ勃発の危機

マーク・グリーに―著の『暗殺者の追跡(上)』を読んだ。

 

暗殺者の追跡 (上) (ハヤカワ文庫NV)

暗殺者の追跡 (上) (ハヤカワ文庫NV)

 

アクションシーンが多めな作品となっている。だが……わかりにくい。小説とアクションというのは相性が悪いのだろう。映画で見たら、一発でわかるものが、文章で読んでいたら、イメージが尽きにくい。

北朝鮮の科学者がペスト菌を使って、ロシアの諜報機関に利用されて、テロを起こすかもという内容となっている。北朝鮮とロシアという仮想敵国というアメリカのイメージはいまだに有効なのだろう。最近は中東の諸国を敵国として登場させる内容が増えているようなきがするが、最先端というのをキーワードに添えると、やっぱり敵国はロシアという感じになるのだろう。北朝鮮も絡めてきたところは、北朝鮮に対するイメージが先端科学にも適応していると返還してきたということなのだろうな。

アクションシーンが多すぎて、読みにくい上巻となっていた。細菌兵器がどうなったかとか気になるところはいっぱいある。それにしても主人公が目立たない作品と思う。綽名が”グレイマン”といい、意味は人目につかない男……小説内でも目立たせないのも1つの手なのか?下巻になったら、一気に活躍するかもしれない。下巻を楽しみにしよう。