日本の今後の行方は……

 濱嘉之著の『国境の銃弾』を読んだ。

警視庁公安部・片野坂彰 国境の銃弾 (文春文庫)

警視庁公安部・片野坂彰 国境の銃弾 (文春文庫)

 

 新シリーズとなった公安ものの警察小説。しかし、前シリーズとの差異がわからなかった。何か説明文が多くなったような気がする。それだけ、今の政治、特に外交に関して、言いたいことが沢山あったのだろう。

韓国の情勢に注視しているみたいで、韓国の現状を全く受け入れらていない様子だった。韓国の北との融和は間違っているのだろうか?韓国は北と仲良くし、中国との関係を蜜月にするか?それとも、日本と仲良くして、アメリカ側と強調していくか?その選択で、日本側とは別の思惑になっているので、韓国は批判対象なのだろう。日本は強く出るべきかどうかはわからない。日本が独自に判断して、行動するには、経済規模が大きすぎて、他国への影響もあるから、他国が黙っていないだろう。日本がもっと影響がもっと小さい国なら、誰も相手にはしないだろうな。日本ももっと小さい国になることを受け入れる?それにしては、日本政府は大企業の利益を最大限化する政策ばかり取り、世界への影響力を確保し続けるのに、必死なようだが……。

小説のストーリーは、ほとんど関係がないことばかりが展開される本作。かなり人を選ぶ作品となっている。エンターテイメント性が薄すぎるという不満が残ってしまった。このシリーズもこのような展開になるのだろう。