【映画】ブラインドスポッティング

ブラインドスポッティング [Blu-ray]

 映画『ブラインドスポッティング』を観た。

重犯罪で捕まって、保護観察中の黒人の主人公。親友だが、無鉄砲の白人。この２人が保護観察が終わるまでの３日間を描いている。

黒人だから、白人の警官に差別的に扱われる。それに心を病んでしまった主人公。アメリカに大きな闇があるのは他の映画や小説でも知っていた。しかし、重犯罪で捕まってしまっても世の中と同調して生き抜いていこうとする主人公に感動さえも覚える。世間に迎合したからと言っても、気持ちが楽になるわけではない。自暴自棄になり、自分の好き勝手生きるほうが楽なのかもしれない。色々と感情が湧いてくるが、世間とうまく付き合っていくという苦しさがひしひしと伝わってくる。難しい問題なので、解答はないのかもしれない。

陽気になりハッピーになる映画ではなかったが、色々と感がさせられる秀作だったと思う。世間と折り合いをつけようとする重犯罪を犯した黒人という視点が、個人的には新しいと感じたので、面白かった。