ザ・レッド・ライン(上)/ウォルト・グラッグ

 

ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 上 (竹書房文庫)

ザ・レッド・ライン 第三次欧州大戦 上 (竹書房文庫)

 

 戦争がなぜ起こったのか?とか、深く洞察された作品ではない。局地的な戦闘シーンが多くて、アメリカの最新兵器の威力とかは詳細に記されていた。

戦争はなぜ起こるのか?ある国のトップの気分次第なのか?それを正当化するために民衆を扇動する。不思議な戦争の起こり方だ。今の時代に、ロシアがアメリカと戦争をすることがあるのだろうか?小説では、ドイツを併合しようとするロシアということで、アメリカ軍と激突する。うーん、結局は経済的な利益を優先する現代ではありえないが、共産主義が復活したロシアという仮定では、国家の利益の為に、戦争をするという考えになるのだろう。でも、核兵器がある中で、戦争行為を起こすというのは……。あの北朝鮮だって、核兵器を開発したということで、アメリカと対等に交渉をしている。北朝鮮の戦略は間違っていなかったということに、今の世界はなっているような……。まぁ、小説には関係ないか。

基本的に、局地戦が述べられていて、小説というイメージから少し離れている作品。正直なところ下巻を読みたいという気持ちにはなっていない。でも、もう下巻も手元にあるからな。一応読んでみよう。意外な発見があるかも!!と淡い期待を寄せながら。