北欧ミステリの凄さを感じる

映画『特捜部Q カルテ番号64』を見た。

 

 北欧ミステリの凄さを感じる作品。本は読んだのだが、映画版は一味違う。

優性政策はどこにでもあった。人が優性か劣性かを誰が決めるのか?結局は、権力を確固たるものにするための生贄でしかない。外交問題で民衆の目を外に向かわせるということだけでなく、民衆内にも差別的な考え方を植え付けようとするものだ。まぁ、そういうことを反省して、今後は作らないという考えが広まっていることは良いことだろう。

このミステリは、様々な思惑が絡まり合い、最後の最後まで楽しむことができた。一癖も二癖もある登場人物は魅力的だった。アクションシーンはほぼないが、こういう質の高い映画はアクションシーンがなくてもかなり楽しむことができた。

近年は、北欧ミステリに注目が集まっている。世界規模で評価される作家がいるというのは羨ましい限りだ。日本の作家もこれ程に評価される人が誕生してほしい。これからも北欧ミステリは注目しておいて損はないと思う。